ひょう疽(ひょうそ)で巻き爪が痛い!

ひょうそで巻き爪が痛い巻き爪が原因でひょう疽(ひょうそ)になってしまうことがあります。

ひょう疽とは、爪の周囲の皮膚にできた傷から菌が入り腫れてしまう皮膚病のことで「化膿性爪囲炎(かのうせいそういえん)」と言います。

 

細菌による爪囲炎は大きく分けて2種類

病名 炎症個所
急性爪囲炎 指先皮膚の爪廓部(そうかくぶ)の軟部組織
ひょう疽 指尖球部(しせんきゅうぶ))の深部

爪囲炎が進行してひょう疽になることもあります。特に巻き爪の人は、爪で皮膚を傷付けやすく、その傷口から細菌が入り感染します。

巻き爪が原因でひょう疽になった場合、患部が腫れあがることによって更に爪が皮膚に食い込んでしまい、指の腫れも増します。

また、元々巻き爪でなかった場合も、ひょう疽が原因で爪が指の肉に食い込み巻き爪や陥入爪になってしまうことがあります

巻き爪の治療を自分で行った際に菌が入り、ひょう疽になってしまう人も多くいるので、爪周辺の皮膚に傷が付いている時は衛生管理に気を付けましょう。

 

ひょう疽ってどんな病気?

<ひょう疽の症状>
  • 【発赤】爪の周りが赤黒く腫れあがる
  • 【腫脹(しゅちょう)】皮膚や爪の下に膿がたまり白く透けて見える
  • 【熱感・疼痛】指先に熱を帯びてズキズキと痛む
<ひょう疽の原因>

ひょう疽は、細菌が原因による蜂窩織炎(ほうかしきえん)です。指先の皮膚に付いた傷やかぶれ、ささくれや肌荒れなどから菌が入り込み発症します。

ひょう疽の原因菌は、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌で、人間の皮膚や日常生活の身近に存在する常在菌です。

<ひょう疽になりやすい人>
  • 水仕事をする人(主婦業・飲食業・理美容業・清掃業)
  • 巻き爪、陥入爪の人
  • 爪が割れたり、強くぶつけてしまった人
  • 深爪をしやすい人
  • ささくれや手荒れが起きやすい人
  • 爪を噛む癖のある人
  • 爪と指の間を洗わない人、洗い過ぎる人
  • ネイルケアで甘皮処理を失敗した人
  • 指しゃぶりが好きな赤ちゃん

 

ひょう疽をそのままにしておくとどうなる?

爪の周囲が赤く腫れて痛い

指先が熱をもって熱く腫れが増す

白い膿が溜まり指で押すと出てくる

関節にも炎症が進み指を曲げることが難しくなる

肉芽腫ができる

爪が剥がれる

リンパに沿って炎症が広がり、リンパ管炎を起こし高熱を出す

敗血症を起こし発熱や意識障害などの重篤な疾患になる

指の先が腐る

 

ひょう疽の治療方法

ひょう疽の治療方法

ひょう疽になったら、きつい靴などは履かずに、できるだけ患部を清潔に保ち圧迫しないように過ごします。

症状が軽いうちは、自然に治ることもありますが、腫れを気にして触ったり自力で膿を出そうとしているうちに手などから雑菌が入り症状は悪化していきます。なるべく早めに病院に行けば、1回~2回の通院で済みますが、酷くなると入院して手術になります。

ひょう疽の治療費用は、保険適用なので通常3割負担で治療が可能ですが、巻き爪の治療として行くと保険適用外になり治療費はやや高額になります。

病院では、抗菌薬や抗生物質を塗布または服用したり、膿が酷い場合には切開して膿を出すという治療をします。処方される薬は、バラマイシン軟膏やゲンタシン軟膏などの塗り薬か、クラリス錠かフロモックス錠などの飲み薬です。

赤みや腫れが強いときは冷湿布で冷やし、患部を心臓よりも高く上げて安静に過ごすと楽になります。

 

ひょう疽の手術

ひょう疽は、手や足の爪の周囲が赤くはれてズキズキとした激しい痛みがあります。指は表皮が厚いので、炎症が起きると内圧が高まるため痛みも強いのです。

ひょう疽の原因である黄色ブドウ球菌は、腱や骨組織へ炎症が拡がりやすく血流障害を起こして末梢の壊死につながりやすいことからなるべく早く排膿する必要があります。

炎症が浅ければ、爪のまわりに膿疱ができる程度なので、抗生物質が効かない時には患部を切開し排膿します。

炎症が深ければ、関節や骨が侵されて指を曲げられません。また、肉芽腫ができたり、爪が取れたり、リンパ管炎を伴うこともあります。その場合は、溜まった膿を切開排膿し、肉芽は切除して、冷湿布と抗生物質の投与を行います。術後2~3日間はリンパ液などを体外に排出するためのドレナージを行うこともあります。

炎症部が更に広がった「骨性ひょう疽」になると、側方切開で末節骨まで開き、腐骨、壊死組織を取り除く手術を行います。

手術の費用は、簡単な日帰り排膿手術であれば3割負担の1,500円程度です。巻き爪の措置も加わると、数千円~1万円程度加算されます。2~3日間入院となると症状にもよりますが3~5万円はかかるので膿んだら早いうちに病院へ行くのがいいです。

 

ひょう疽が悪化しやすいのは足

足のひょう疽の場合は手よりも重症化しやすい理由は3つです

  • 足は細菌の温床になりやすく手よりも清潔に保つことができない
  • 足には身体の全体重がかかるので患部が圧迫されやすい
  • 巻き爪や陥入爪で常に傷があり菌が入りやすい

足の爪には、菌が多く付着しています。足の爪は手の爪よりも大きく、足は手のように頻繁に洗うことができないので、菌が繁殖しやすい部分です。

爪周辺の皮膚は傷が付きやすく、その傷口から菌が入ると感染症になるリスクが出ます。体内に侵入した菌に対して身体の免疫力や治癒力が勝れば何も起きませんが、負けた場合は体調不良が起きます。

菌の種類が黄色ブドウ球菌であれば「ひょう疽」になり、白癬菌であれば「水虫」になるのです。いずれも巻き爪の原因になる病気なので菌を身体に侵入させないことが重要です。

 

 

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